2018年度国際地域開発学科 海外研修(韓国)
2018年8月20日~2018年8月27日(8日間)
2018年度国際地域開発学科の海外研修、韓国コースが2018年8月20日から8月27日まで8日間の日程で行われました。
羽田空港から韓国の金浦空港まで2時間30分という短いフライト後、到着したソウルは日本と同じく真夏日でした。
まずは初日と二日目は、韓国という国に対する理解を高めるため、JETROソウル事務所、韓国取引所、板門店に行きました。
JETROソウル事務所では、韓国の産業構造の特徴と日韓貿易動向、日本企業の韓国進出状況について副所長の藤本氏と末永氏より説明して頂きました。韓国は貿易依存度が高い産業構造のため、輸出に力を入れていること、また、そのためサムスンのような大企業の海外進出が活発であることが分かりました。また、駐在員の方から、韓国ではクレジットカード使用が広まり、コインや紙幣でモノを買えなくなったところも多く、社会経済変化のスピードが速いことが実感できるという話を聞き、少し驚きました。
韓国取引所では、李鎬澈氏(前IR協議会長)により韓国資本市場と企業家精神について説明を受けました。説明後は自由討論の時間を設け、日本と韓国の経済状況についての討論を通じて、日韓の共通点と相違点や若者に求められるビジネスマンシップについて理解を深める良い時間となりました。若者がよりハングリー精神を持って、新しいイノベーションを作り上げていくことが大事であること!また、失敗を恐れずチャレンジすることの重要性を学びました。
また、韓国取引所で我々が記念撮影していたところは、毎日ニュースに出る株価画面で(テレビ局が毎日午後3時30分市場〆切後ここで撮影)、我々が記念撮影したKOSPI画面がテレビに出だそうです。記念すべき1枚となりました。
板門店では、韓国と北朝鮮が南北に分断されており、停戦状態にある現実を実感しました。ソウルからバスで1時間20分ほどで着く、軍事境界線上にあります。今年の4月、韓国の文大統領と北朝鮮の金委員長が握手した場所でもあります(テレビで見ましたか?)。入場可能な場所も写真を撮ることも制限されている場所で、緊張感が漂いました。南北が国旗掲揚台の高さを競い合った話や、北朝鮮から脱出した軍人が銃で撃たれた場所などを見学しながら、まだ戦争が終わってない状況をリアルに実感しました。また、偶然にも日本語が話せる同じ歳の軍人に出会い、軽くコミュニケーションを取ることができました。軍隊制度に対する考え方について話しましたが、韓国では兵役は国民の義務であるため、当たり前だという考え等、何だか大人っぽく、逞しかったです。来年、除隊したら北海道へ留学しに来るそうで、何だか偶然な出会いでしたが、とても刺激になりました。
ソウルの街中ではK-POPが流れたり、日本とあまり変わらない風景、外見が多く、あまり相違を感じることがありませんでしたが、板門店の見学や軍人との話などから、より韓国の情勢について理解を深めることができました。